189 受け付けない

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新宿を歩いてたら
親子なのか70と50位の年をした二人の男性が
ボクの目の前で口論していた、、、

口論と言っても彼らは手話で会話していた。

どちらかが耳が不自由なのか
もしくは二人共で、親子ではないのかもしれない。
でも、親子のように見えた。

と、言うのも、50(息子とおぼしき)の方が
一切70(父親とおぼしき)の方の話を聞かないのだ。
正確に言うと、見ないのだ。
自分の言いたい事だけを手話で伝えると、相手が返答しようとしても
さっと前を見てスタコラ歩く事に集中する、、、、
で、言い足りないのか、急に振り返って、また猛烈に手話で何かを言うと
相手が両手を上げてスタンバイする間もなく視線をそらす。
言われる一方では疲れてしまうとばかりに70の親父も地面を見て息子の後ろを付いて行く。
さっと振り返る息子。
ちょんちょんと肩を叩き、こちらに視線を向けさせてから再び猛烈に手話、、、
で、相手の言い分は見ない。

なんとなく、ドジを踏んだ親が息子に怒られている風、、、

子供の頃、親の小言に
「あ〜聞こえません聞こえません〜あ〜」と
両手で耳をふさいだ事はあるけれども、、、

手話で会話する人達にとって、見ないと言う絶対的な拒否は
心折れるんじゃないかなぁと思った2007年冬。


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