4 妄想写真館①〜コロポックル調査隊〜
成人でも身の丈１０センチに満たないコロポックル族。
彼らは、ひっそりと人間の目を盗んで地上で暮らしている。
実は、いたずら好きで、人間にどれだけ近ずけるかゲーム。とかで遊んでたりする。
ファミレスのテーブルにある調味料の裏なんかに隠れてこっちをうかがってる。
でも人間が視線を上げるとパッと隠れちゃう。
で、視線を外すと鼻につまようじを刺した顔をのぞかせおどけたりする。
しかも、見つからないぎりぎりのタイミングを見計らってテーブルの端から端へ移動したりする。
度胸のあるものは、ポケットに手を入れて口笛を吹く真似なんかをする。
人間の近くで目をつぶり、腕を組み、ウンウンと話を聞いているフリなんかすると
調味料の裏に隠れた仲間は笑いをこらえるのに必死である。
顔は子供のようにかわいいが口が臭い。
よーく街の中を探すと、彼らの家が見つかったりする。
（大概、手の届かない所に「手を触れないで下さい」と注意書きされてる）