12 何にも無くても楽しかったあの頃

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この前、本屋で立ち読みしてたら
熱心に「少年ジャンプ」を座り読みしている少年がいた。
余りにも入り込んでいるので、横目で気にしていたのだが
僕がチラ見する視線にも気づかない程、完全に漫画の世界に陶酔していた、、、

それは、漫画を読んでると言うより
今さっき通り魔殺人を犯して来た犯人が
一点を見つめ、犯してしまった罪の重さを
徐々に自覚してるかの様な雰囲気でもある、、、

少年の隣で、しばらく立ち読みをしていた、、、

で、「ペラ」っとページをめくる音がした。
少年がページをめくった音だ。
おそらくページをめくるたびに、その音は聞こえてたはずなのに
明らかに「ペラ」が重たかった。
つまり、そのページはストーリーにおいて重要な場面に違いなかった。
そぅ直感的に感じた。

そして、直感は当たっていた。

少年は、ドキドキしながら急展開する衝撃的な場面を目にしたのだろう、、、
それまでキツく結んでいた口から一言、はっきりと声を出した

「ガーン!」

少年にとってかなりショックなシーンが描かれていたのだろう。
「ガーン!」と、まさに漫画の世界の擬音を声に出してしまった。。。

僕は、忘れかけてたマイケルジャクソンの心を少し取り戻した気分になった、、、


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