20 一度にいくつもの事をする

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聖徳太子が一度に10人の話を聞けた
と言う話が本当だとしたら、
きっと、11人目に挑戦しているはずだ。
ずらっと11人並べて、自らの記録を塗り替えようとしたはずだ。
で、10人と言う逸話が正確だとしたら、
太子は、どうしても最後の一人が何を言ったのか聞き取れず
くるんとカールしたヒゲを両手でピンと伸ばしながら
ヒステリックに地団駄を踏んだに違いない。
右と左にいる子供を思わず殴りつけた事だろう。

人間、1を手に入れると2が欲しくなるものだ、、、

単細胞生物の実験でこんな話を本で読んだ事がある。
ゾウリムシを何匹も部屋に入れ
2つの通路を作る。
ひとつは、まっすぐエサへと通じる道。
もうひとつは、複雑に入り組んだ迷路の先にエサをおく。

すると、ちょっと啓示的なことが起こる。

ゾウリムシは最初、まっすぐの道を選ぶ。
楽にエサを手に入れる。
しかし、これをくり返していると、ある時期から
ゾウリムシは迷路を選び始める。
途中で息絶えようと、もう、まっすぐの道へは入ろうとしない、、、

つまり、単細胞生物ですら「刺激」を求めている。
多細胞生物の僕たちが、日々、新しい事を求めるのは至極当然の事なのだ。

まっすぐの道をただズーッと歩き続ける事なんて出来やしないと言うお話、、、



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