46 どんな人か想像してみる

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去年の年末。
駅の構内を歩いていてふと目にした「自動靴みがき機」。
その存在もさることながら、ボクが気になったのは
機能に全く関係ないショーウィンドウが付いている事だった。
靴を磨くだけでいいはずが
数分間の目のやり場を考慮してか、目の前に薔薇の花束がライトアップされている。
同様に駅構内で見かける「スピード写真」にはこんなサービスは無い。

きっと、心の優しい開発者とそれを支えるパートのおばさんの賜物だろう。
そう、機械自体は少々くたびれているが、薔薇は真っ赤に色づきホコリひとつない。

誰かが、中のオブジェを管理しているのだ。
そんな仕事もあるんだ。

「ねぇ、君んちのかぁーちゃん仕事何やってんの?」
「靴みがき機のオブジェ管理」
「ヘェー、じゃあ暇なんだろうな」
「そんな事は無いよ、年末は大変なんだぜ」
「何が大変なんだよ」
「来年のお正月に中に何を置くのか選ばなくちゃいけないだろ」
「そんなもん何でもいいじゃないか」
「わかってねーなぁーお前、、、」

そんな会話があったかどうか知らないが
年明けにはショーウィンドウの中身が変わっていた。


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足元のおしゃれを気遣うサラリーマンの
ひとときのオアシス、、、、

「部長!今年は戌年ですよ」
「山田君、そんな事より早く変わってくれんかね。
 君、何回靴をみがけば気がすむんだ!」
「部長はせっかちだなぁ〜、それだから奥さんに逃げられるんですよ、、、、
 あ〜!部長が噛みついた〜!!」



コメント

この飾り付けうちのと似てるなー。
この母さん。あたしと似ている。

もしかしたら、あたしかもしれない。

投稿者 でじこ : 2006年01月26日 20:03





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